InstagramなどのSNSで「インスタ映え」が流行り、スマホだけでなく本格的にカメラを始めようとしている方もいるのではないでしょうか。
いざ、カメラを始めようとした時に、最初に直面する問題がカメラ選びです。最近ではミラーレスカメラも台頭して、一眼レフとミラーレスのどちらを買えばいいのか。また、サイズや性能はどちらの方が優れているのか。など悩む方が多いのではないでしょうか。
今回は、一眼レフとミラーレスのどちらを買うべきか悩んでいる方向けに、一眼レフとミラーレスの比較をしていきます。そして、普段、フォトグラファーとして、Canonの5dMark3(一眼レフ)とEOS R6(ミラーレス)を使っているので、利用者の観点からもお伝えします。また、私はどちらも利用した中で、この記事を見た方にミラーレスをおすすめしたいです。その理由についても詳しく説明をしていきます。
以下、目次です。
一眼レフとミラーレスの違い
一眼レフとミラーレスのカメラにはいくつのか違いがあります。それが以下です。
①ミラーの有無とファインダーの違い
②カメラのサイズの違い
③交換レンズ・マウントの違い
④バッテリー持ちの違い
⑤画質の違い
細かく比較をすれば他にもありますが、主要な違いは8つです。それでは、それぞれの違いについて詳しく見ていきます。
①ミラーの有無とファインダーの違い
ミラーレスと言われるので、ミラー(鏡)が有無に違いがあります。
カメラにミラー?
実は一眼レフカメラの中には、ミラー(鏡)が入っているのです。
下の図で詳しく見ていきましょう。
上図で分かるように、光の通り道が一眼レフカメラとミラーレスカメラでは異なります。
図の左側にある一眼レフカメラには、カメラ内部にミラーがあるとお伝えしました。一眼レフはレンズがとらえた光(景色・像)をペンタプリズムを(※1)通して反射させることで、ファインダーに光が届き、景色を見ることができるのです。(この方式を光学ファインダーと呼びます)
一方で、ミラーレスにはカメラ内部にミラー(鏡)がなく、レンズがとらえた景色を映像に変換して電子ビューファインダーや液晶モニターに映し出します。(この方式を電子ビューファインダーと呼びます)
この構造の違いが1番の違いになります。この違いによって、大きさなどが異なります。
※1:ペンタプリズム
ペンタプリズムとは、一眼レフカメラの上部中央に組み込まれた5角柱形のガラス製の部品の名称です。レンズを通った光(画像)はシャッター幕の手前に配置されたミラーで反射して、その上部に配置されたペンタプリズムのなかを反射して通り、反転した像が正像になります。
引用:CANON iMAGE GATEWAY|写真用語集|ペンタプリズム
②カメラのサイズの違い
一眼レフカメラとミラーレスカメラでは、重量と大きさが異なります。一眼レフカメラは重量は重く、大きさもミラーレスカメラに比べて大きい作りになっています。一方、ミラーレスカメラは重量は軽く、小さめに作られています。
先ほど、ミラーの有無の違いについて説明しましたが、カメラにミラーやペンタミラーが内蔵されているため、その分大きさや重量が大きくなっています。
ミラーレスカメラは一眼レフと比べ、重量や大きさがコンパクトになっているため、持ち運びやすさがあります。
③交換レンズの違い
交換レンズは、一眼レフ用とミラーレス用に分けられています。ミラーレスカメラの歴史が浅いため、レンズの種類が少ないです。一方で、一眼レフカメラは歴史が長いため豊富な種類のレンズを販売しています。
また、一眼レフ用レンズとミラーレス用レンズでは形が異なるので、装着することができないです。
マウントアダプターというツールを使えば、一眼レフ用のレンズでもミラーレスカメラに装着することができます。
④バッテリー持ちの違い
ミラーレスカメラと一眼レフカメラを選ぶときに大きな悩みがバッテリーの持ちです。ミラーレスカメラは、電子ビューファインダーや液晶画面を常に見ながら撮影します。つまり、電気を常に使っています。そのため、一眼レフカメラに比べて電力消費量が大きいです。
私も普段ミラーレスを使っていますが、バッテリーは2時間に1つくらいを目安に持ち歩いています。
その点、一眼レフであれば電気消費量は大きくないので、1つのバッテリーで半日以上撮影することができます。
私はバッテリー10個持ち歩いています。10個もあれば、充電に関して不安がなくなります。
かなりの力技ですが…笑
⑤画質の違い
カメラを買うときに、一番気になるのが画質ですよね。一眼レフとミラーレスカメラに画質の違いはないです。先ほども言った通り、一眼レフとミラーレスの違いは、光をミラーを通してみるか、センサーを通して見るかの違いです。光は同じものであれば、ファインダーに映し出される像は同じです。
現役カメラマンの私はミラーレスを選ぶ
カメラはミラーレスが主流になる
フィルムカメラからデジタル一眼レフに変遷した様に、ミラーレスカメラに主流が変わっていくでしょう。各メーカーが研究の末に、新たな技術を使って機械を販売しているので、ミラーレスカメラが主流になっていくでしょう。
カメラは長く使えるものですので、長い目で見たときに、一眼レフの販売終了で店舗で一眼レフの商品が買えない、中古品しか売っていないことなども起こり得るので、その点を考えるとミラーレスカメラがいいです。
小型で持ち運びやすい
大きさや重さは撮影に影響が出ます。なぜなら、機動力に影響が出るからです。どうしてもカメラの大きさが大きいとカバンの出し入れだったり、人混みの中で大きなカメラを持っていると邪魔になってしまいます。周りのことや億劫さによって、写真を撮るチャンスが減ってしまうことがあるのです。
カメラサイズが小さくなれば、動きやすくなります。その結果、シャッターを切る回数が増えることになるのです。
ファインダーや液晶モニターで露出がわかるので簡単
ミラーレスカメラはただ単に、ミラー(鏡)を無くして、電子ビューファインダーに変えたわけではありません。電子ビューファインダーの凄いところは、カメラの設定を反映した、写真の出来上がりを見ることができることです。
どういうことかと言うと、一眼レフカメラではファインダーを覗いても、ミラー(鏡)に写した像なので目で見たものと全く同じものが写っていました。
一方で、ミラーレスカメラの電子ビューファインダーはセンサーを通して、露出設定に合わせて出来上がりの写真を見ることができるのです。つまり、シャッターを切る前に露出を確認できるので、白飛びや黒つぶれを起こさないようにできるということなのです。
こんな人は一眼レフ向き
撮影時間が長い、気が抜けない撮影をする人
撮影時間が長く、バッテリーの減りが気になる方は一眼レフがいいです。また、サッカーの試合などの気が抜けない、バッテリー交換の時間が命取りの撮影をする人は一眼レフカメラの方が良いです。
私も長時間の撮影の時は、ミラーレスカメラをメインで使って、サブに一眼レフカメラを使うようにしています。バッテリー対策をしています。
レンズのバリエーションが欲しい人
ミラーレスカメラは歴史が浅い分、発売されているレンズも少ないです。今後、各メーカーの開発が進み、レンズの種類や数は一眼レフを逆転すると思いますが、現時点では一眼レフの方がバリエーション豊富です。
光学ファインダーで撮影したい人
一眼レフカメラの特徴でもある、光学ファインダーで撮影したい人は一眼レフカメラが良いです。ミラーレスカメラはセンサーに映し出された像を電子的に処理をして、ファインダーに映し出されます。そのため、映像の処理によって、多少遅れることがあります。
被写体が早く動く撮影(運動会、スポーツなど)は一眼レフカメラの方が優れています。(フォーカスに関しては、各メーカーが開発に力を入れていると思うので、すぐに逆転する気もしますが…)
手頃にカメラを買いたい人
近年のミラーレスカメラの台頭によって、一眼レフカメラの値段は少しずつ安くなっている傾向にあります。10万前後でハイアマチュア機のカメラが手に入ることができます。コスパを重視するのであれば、一眼レフの方がおすすめです。
最後に|自分に合うカメラ選びを
一眼レフとミラーレスの違いをご紹介した通り、それぞれにはメリットデメリットがあります。あなたがどのような撮影をしたいかによって買うべきカメラが変わります。
わざわざ、高級機を買う必要もありません。私の知り合いのフォトグラファーさんは、エントリー機(初心者向きのカメラ)を使っています。それは初心者向きだから簡単だからという理由ではなく、液晶モニターの発色がいいから綺麗な色の写真が撮れるからとのことでした。
皆さんが重視したいものを考えて、最重要ポイントに当てはまるカメラを買えば、それこそがあなたにとっての最高のカメラになるはずです。
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